長崎県西海市で洋上風力発電事業の

JRE交渉人元暴力団員に不法投棄疑惑

(敬天新聞 令和6年3月号3面)


傷害罪で送検

 長崎県西海市江島沖の促進区域において公募していた洋上風力発電事業について、国が住友商事(株)と東京電力リニューアブルパワー(株)を構成員とする「みらいえのしまコンソーシアム」を発電事業者として選定したと発表した。

これにより参入を希望していたエネオス系列のJRE(ジャパン・リニューアブル・エナジー(株)/竹内一弘社長)と、多額の資金提供を受けて(名目は海域調査)、一帯の海域を占有していた疑惑の中心人物である柏木世次の計略が、失敗に終わったことを、弊紙は先月号で報じた。

その柏木世次が地元の漁業者に対し、恫喝、脅迫をくり返したとして令和4年10月12日、傷害罪で長崎県警西海署に刑事告訴されていた件で、今年1月9日、長崎地検に書類送検されたそうである。

柏木世次は過去にも、和歌山県が行った公共工事の入札で、談合に応じなかった業者を監禁して入札を妨害し逮捕されている。また元暴力団員で全身に入れ墨を入れており、法外な利息を取り立てる闇金を営み逮捕された過去もある。

ところが問題の舞台と成っている西海市の杉澤泰彦市長が、この柏木世次と洋上風力発電事業者に選定された「みらいえのしまコンソーシアム」を、部下(西海市エネルギー課)に命じて、面談させようと画策しているそうである。

何としても柏木世次を事業に関わらせたい理由でもあるのだろうか? JREが「海域調査」の名目で柏木世次が牛耳る漁協組合等に出したという大金の流れが気がかりである。是非とも国税当局は、徹底調査をお願いします。


安茂会長セクハラ解任など騒動が続くJREの竹内一弘社長 刑事告訴された柏木世次氏


今度は不法投棄

 問題はそれだけではない。このほど長崎県で柏木世次の不正追及を行っていたJCネット・日刊セイケイ中山洋次編集長の調査によって、新たに不法投棄事件に発展する重大な疑惑が浮上したのである。

西海大崎漁業協同組合の理事である柏木世次が、西海市が管理している江島丸田浜のフェリー乗り場近くの埋め立て地(未登記)に、江島で解体した家屋の廃材やコンクリートガラ等を不法投棄しているというのである。

JCネットによると、洋上風力発電事業の参入を計画していたJREの交渉人柏木世次が、長崎県内の大手マリコン業者O社・K社に資金7億6千万円を提供させ、柏木専用桟橋、荷捌き場、工事受注後のJREの作業員宿舎、それに柏木邸1億5千万円の豪邸等を建設する計画をしていたそうである。

1億5千万円の柏木邸が建設されるはずだった予定地は、元々は松本家の人々が暮らしていた建坪50坪もある大きな屋敷が建っていた。その土地を手に入れた柏木世次は、K社の浜村某に松本家の解体を指示した。解体を指示された浜村某は、K社の下請け企業に連絡し、解体作業に入った。

建坪50坪の家屋の解体作業で発生する廃材、がれき類は、本来は産業廃棄物として本土に船で運び、適正に処分しなければならないが、結構な金額になる。

そこで西海市の杉澤泰彦市長と昵懇の間柄でもある柏木世次は、浜村某に指示し西海市が管理しているフェリー乗り場近くの土地に不法投棄させていたことが、江島住民の証言で発覚したというものだ。

それで中山洋次編集長が、西海市と長崎県に不法投棄物を掘り出すことを通告したそうである。

ところが現地調査を行った長崎県の資源循環推進課と西海市の職員を合わせた数名は、スコップ2本を用いて僅か30分、20センチしか掘らないで、産業廃棄物らしき物は確認できなかったという見解を示したそうである。

やる気で言えば幼児の「お砂場遊び」以下である。幼児でも玩具のスコップで20センチは簡単に掘るだろう。長崎県と西海市も産業廃棄物が見つかると、困る理由でもあるのか? 管理者である西海市の市政にも、怪しさが増すばかりである。



大石賢吾長崎県知事と杉澤泰彦西海市長



蔓延る不条理

 そんなことがあり奮起した中山洋次編集長は、土地を管理している西海市が動かないなら、住民が動くしかない、として2月13日、新上五島町友住港から早朝より「フェリーみしま」でユンボ(掘削用建設機械)とオペレーターを伴い、江島に上陸して、疑惑の現場を掘削したのである。

その結果、現場はまるで産業廃棄物の最終処分場のようであったそうだ。

産業廃棄物に詳しい専門家によると、最終処分場よりも最悪の状態であるという。何故なら最終処分場では廃棄物を分別して処分しているが、江島の不法投棄現場は分別しないで無茶苦茶に投棄しているからだ。

「丸田浜は江島の玄関口であることから景観を損ねるばかりか、環境衛生上好ましくない状態であることは看過できない」と住民達は郷土愛から憤る。

西海市が管理している公有地とは思えない惨状に、良識ある地元民であれば憤慨するのは当然だ。

それなのに西海市の職員は、不法投棄の事実と市の監督不行き届きを棚に上げ、不法投棄を確認している住民に対して、土地への不法侵入を主張しているという話もあるから、西海市に蔓延る不条理には、全くもって呆れるばかりだ。

今後JCネットの中山洋次編集長は、地元有志と共に、犯人の刑事告訴は勿論のこと、関係者への刑事告発をするそうである。

非理法権天。何れ真実が白日の下に晒され、悪党は罪を償うことに成るだろう。つづく。



問題の現場は瓦礫の山がザックザク(画像:JC-netより) 不法投棄現場の掘削状況はYoutubeで公開されている


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