日本大学の組織改善は道半ば 長崎日大高でも未解決問題

(敬天新聞 令和6年6月号3面)



新しい日大

 日本大学の林真理子理事長が「新しい日大」を掲げて間もなく2年と成る。その日大が、不適切な業者との契約を解除し始めたと公表した。弊紙でも何度も追及し、公表してきた問題だ。

「ちゃんこ屋詣で」「ちゃんこ体制」と揶揄された田中英寿理事長の時代に、業者からキックバックを受け取っていた幹部職員が居たことは何度も記事にした。

各学部の業者契約担当課の中には、そういう職員が居たのも事実である。本当はもっと早く切るべきだったのだ。

田中体制のず〜と前から、あった話ではあったのだが、事業部が出来てから事業部で一本化したために霞んでしまっていたのだろう。

そういう業者は機を見て敏なところがあるから、体制が変われば、直ぐに新体制に取り入ろうとする。

商人はそれが真骨頂と言うところもあるから、軽々に批判はできないが、袖の下を渡して、それを受取る側が逮捕や規則違反で配置換え等、その他になった場合、やはり関連者として契約解除になるのは仕方あるまい。

それに学部によっては、業者と不適切な関係を持っていた職員もいる。この際、それらもしっかり調査して、一から出直した方がいいかもね。

もう一つこの際見直しをする必要があるのは、系列高校の不祥事である。系列高校と言っても、純粋に系列校というのもあれば、お互いにウインウインになるという計算で系列化している高校もある。

高校側から見れば、大学に推薦や形だけの入試で入学できるメリットがあるし、大学からすれば一定の収入があるし、組織も大きくなる。





系列で問題

 ところで、弊紙令和5年11月号で報じた学校法人長崎日本大学学園が運営する長崎日本大学高等学校(通称長崎日大・長崎県諫早市貝津)でのトラブルは、進展したのだろうか?

筆者(白倉)の田舎の先輩で、長崎日大で空手部の外部コーチを約18年務めてきた宮川誠悟氏の息子である源太氏が、同じくコーチとして約12年務めているのだが、空手部監督の松尾清忠氏から「教師にしてやる」と言われ、その言葉を信じて一所懸命コーチを続けてきたのに、約束を反故にされたという話である。

長崎日大と言えばスポーツ強豪校としてその名を全国に轟かせている。空手部に至っては宮川親子が誠心誠意、部員の指導に力を尽くしてきたことが実を結んでいると言っても過言ではない。

その宮川氏の話によると、松尾監督から「教師にしてやる」と言われ、その言葉を信じて一所懸命コーチを続けて、社会科の教員資格も取得したそうだ。


長崎日大空手部 松尾清忠監督


ところが松尾監督から「社会科の教員資格では同校の教職に就くのは難しい、体育の教員資格が有利だ」と言われ、新たに国立長崎大学の教育学部の門を叩き、体育の教員資格まで取得して、教師就任を待ち侘びていたそうだ。

宮川氏の長女が既に長崎日大で教職に就いていて、結婚式の際には、現理事長の力野孝典先生と現校長の池内一郎先生が参列していて、この時に「源太君のことは暫く待ってください」と言われたそうである。

また松尾監督からも、長女が退職したら採用しやすいから暫く待ってと告げられたという。この事から決して宮川氏の勝手な思い込みや、つくり話では無いことが分かる。

そこで一向に源太氏を教員として採用しない長崎日大に対して、宮川氏が力野孝典理事長と池内一郎校長に、話し合いを求めて「納得のいく説明をお願いしたい」という申入れを書面で行ったところ、長崎日大から「担当肥田剛一」を通知人とする回答書が届き、「弁護士の助言および指示をいただいた」とか「当事者の源太氏と学園の話で宮川氏(父)への回答は控える」といった的を射ないことを告げてきたのである。

これでは何の解決にもならないどころか、火に油を注ぐばかりで、お互い傷つくだけである。関係者が一堂に会して話をすれば、そんなに難しい事ではないと思うが、学校側が逃げている印象は否めない。

父親の宮川氏も空手の先生で、日本学園の空手の指導者として長く貢献して来た人物である。

そして前述した通り、娘も息子もこの高校で空手を学び、卒業後もこの学校で指導者として空手を教えていた。娘は日本大学学園で体育の先生をしながら空手の指導もしていたのである。また息子も日本大学を卒業して、父と一緒にここで指導をしていた。

松尾監督は、その息子も教員で採用するという口約束をしてたらしいのだが、それを反故にしたことがトラブルの原因になっているのである。


長崎日大 力野孝典理事長



基本は愛情

 学校側にもそれなりの理由はあるのだろう。だから、しっかりと会って話し合えばいいと思うが、学校側が息子本人となら会うが、親とは会わないと頑なに拒否するらしいから、話が一向に進まないのである。いったい学校側は何を恐れているのだろう。

ところでトラブルの中心人物である松尾監督が全く表に出て来なくなったようだけど、松尾監督がコーチ指導料か何か誤魔化してポケットに入れていたと言う話は本当なの? 大学側もきちんと調査して、解決してあげればいいのに。

やはり日大の傲慢な経営方針、危機管理の無さ、古参による悪しき驕り高ぶり体質は、全国の系列校にまで蔓延しているのかな?

宮川氏はあくまでも話し合いを求めている。だから弊紙も先ずは中立の立場で、当事者同士で話し合って解決することを願っています。

「木は光 人は言葉」教育の基本は愛情なんでしょう? 池内一郎校長先生。

力野孝典理事長にも、ご英断をお願いいたします。

なんでしたら弊紙でよければ仲に入って、治めてあげますよ〜ん。押忍!






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