未だ投書が止まない 日大の危機管理能力

(敬天新聞令和6年5月号 1面)



がんばれ!林真理子理事長


不肖の新しい日大

 相変わらず日大の教職員から投書は多い。しかし自分たちの法人だから自分たちで改革するのが第一義である。教職員だけで8000人も居れば、全ての意思の疎通は無理である。ある程度の上意下達は必要だ。

田中英寿理事長時代は、それを暴力でやり過ぎたから、社会問題にまで発展したわけである。今でも隠れて悪い慣習が続いていることが分かれば、いつでも記事にする所存である。

運動部ではアメフト危険タックル事件があって、事件を起こした選手の潔さに比べ、監督、コーチの常識を知らない後始末の悪さに、世間からバッシングを受けた。

そこからアメフト部が日大を代表する負の運動部というイメージが着き、更には薬物事件が起きて、今年1月に廃部に追い込まれた。

しかし、舌の根も乾かないうちに新しいアメフト部を創るという時期尚早な発表をしたものだから、厳しい意見が相次いだ。結局、立件された部員が10人にも上り、3月に行われた理事会で再建は見送ることが決まった。この先「新しい日大」のイメージがどのように世間に映るかは不透明のままである。

本当なら問題を大きくした全責任は田中前理事長にあったわけだから、相撲部の解散の話も出るべきだったろう。暴力団との癒着という言う意味では、相撲部ほどグレーな部は無かった。ただし選手には全く非はない。あくまでも田中前理事長の交友、或いは優子(征子)夫人の交友について問題視しているのである。

相撲部のサウナには体中入れ墨をしたヤクザ関係者が、昼間から入浴していたのは事実だし、木崎監督だって知って居た筈である。ただ知っていたとしても、田中前理事長や優子夫人にモノを言える立場でなかったことも事実である。

個人戦などで日大の選手と当たる日大ОBの選手がいたら、優子夫人がОB選手に会いに行き「わかってるわね」と圧力をかけるという投書もあった。

優子夫人からすれば、現役選手の肩書に箔をつけて、プロに行くときに高い契約金が貰えるようにという親心もあったのかもしれないが、それでも八百長に変わりはない。

田中前理事長が理事長職に専念して、木崎監督に相撲部をしっかり譲って、夫婦で私物化してなければ、閉部の必要性もなかろうが、運動部の部長に、学長や理事長が着くと言うのは、他の運動部と比べて整合性が取れないのは誰が見ても明らかだった。相撲部に対しても、やはり一定の謹慎は必要であったろう。



日大職員からの投書 (↑拡大クリック)



あっぱれな一人勝ち

 田中前理事長の死後も周囲は賑やかなようである。中国人の女性が金を持ち逃げしたとか、名義を変えたとか、田中邸の近所の人達まで、弊紙に情報提供をしてきており、真偽入り混じって賑々しい。

また直近では、日大が令和4〜5年度、学内の清掃や警備業務の委託先と契約する際、必要な入札を実施しなかったり、意中の業者に最低価格を漏らして受注させたりするなど不適切な選定手続きをしていたことが判明したと、毎日新聞が報じている。

ここは一度、林真理子理事長に全てを任せてみればいい。あれだけの大所帯だから、誰がやっても不満は出るだろう。

騒ぎに紛れて一人勝ちしたのは、日大には全く関係なかった元警察官僚政治家の亀井静香氏だけである。あっぱれ。

  


壇上で挨拶する田中理事長。主賓席には國松元警察庁長官、森喜朗元首相
そして危機管理学部開校の功労者である亀井静香氏が・・・


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