ニチガスの元社員が告白 和田眞治会長に憤りの声

(敬天新聞 令和5年7月号 3面)


ニチガス 和田眞治氏は05年社長就任〜22年会長


悪質な勧誘

消費者庁が5月25日、日本瓦斯株式会社(以下ニチガス)に対し特定商取引法違反で訪問販売に関する一部業務の停止(5月25日から8月24日までの3カ月)を命じたことを発表した。加えて再発防止策の実施とコンプライアンス体制の構築なども指示している。

発端は、ニチガスの委託先の営業員が消費者宅に訪問し、契約締結について勧誘する目的であることを明確に告げなかったり、消費者が断っているのに勧誘を繰り返したり、実際には料金が安くなることはないのに、嘘を言って勧誘し続けていたからだ。

ニチガスは、この処分に対して、再発防止に努めるとした一方、事実関係・処分の内容に見解の相違があるという考えを示した。

そんな折、ニチガスの元社員を名乗る人物から、不祥事の根源を絶たなければ昔も今もこの先も、ニチガスの悪しき企業体質が変わることは無いと告白する電話が弊紙事務所にあった。

この人物によると、消費者庁が処分を下した件も然り、ニチガスには以前から、この様な問題が起こりうる企業体質があり、これは現会長である和田眞治氏が元凶であるのだという。

こう前置きをしたうえで和田眞治氏が5月25日に行われた株式会社セブン&アイ・ホールディングスの株主総会で取締役に選任されたことを、ふさわしくない人選だと懸念を示した。

その理由は、和田眞治氏がまだ営業所長だった30年くらい前に、悪質なひき逃げ事件を起こして逮捕され、服役したことがあるばかりか、これまで数多くの社員に対する暴言、パワハラを行ってきた人物だからであるという。ニチガスの古い社員なら誰もが知っていることであるそうだ。

また、ある社員が夜遅い時間に訪問営業をしていたことについて、その社員の上司が、迷惑になるから止めるように注意をしたところ、それを知った和田眞治氏は注意したその上司を叱責し、逆に社員の方を「夜遅くまで頑張っていた証」といって評価すべきと褒め称えていたそうだ。

和田眞治氏は社長に就任した当初は、同じ者がトップに長く就くことを懸念し、社長を4年で辞めるとか会長職には就かないと言っていたのに、社長を長く続けたうえ会長に成って10年以上も独善的な経営を続けているという。

故に元社員を名乗る人物は、今回の消費者庁が行った処分についても、和田眞治氏は何とも思っていないし、寧ろ社員が頑張っている証だと評価し、反省することは無いというのだ。





不適切な人事

そればかりか、弊紙が過去に破廉恥な営業行為で追及していたニチガスの執行役員「滝瀬淳一」が6月27日付で、ニチガスのグループ会社「北日本ガス株式会社」の代表取締役社長に就任すると発表しているというのである。この記事が表に出る頃には決定していることだろう。これが事実なら全くもって、とんでもないことである。

滝瀬淳一氏と言えばニチガスの執行役員で営業本部北関東支店長を務めていた際、地域の事業の強化の為に本社から送られた群馬県で、ニチガスの事業拡大を阻む地元の有力事業者から、金と女が入り乱れる破廉恥接待を受け、反社とも関係を持った疑いがあり、弊紙で追及した人物だ。

弊紙ではこの件で令和元年7月に滝瀬淳一氏宛てに質問状を送ったところ、代理人の弁護士を通じて、「犯罪を構成するものではない」とか「本件は公共性に係る問題ではない」と回答してきたのである。

しかし地元の有力業者が広域指定暴力団系のS総長に「守料」を渡すために毎月開く宴席に同席したり、大勢の前で全裸の女性に「乳首を舐めたら一万円あげる」などと、上場企業の役員としてあるまじき行為をしているとの証言と写真が存在していることに端を発し、質したのである。




破廉恥接待を受ける滝瀬淳一氏



日本有数の上場企業であり、社会インフラに直結するガス及び電気事業に携わるニチガスの執行役員の振る舞いが、公共性に全く関係無い問題だとは言い切れないのではないか?

ましてニチガスの主要株主は一般企業や一個人では無く、公的年金の運用を行っている政府系の独立行政法人GPIFなどから年金・投資信託の運用を委託されている日本の金庫番たる信託銀行である。

弊紙がこの件を記事にしていた頃は、和田眞治氏が社長だった。現在は柏谷邦彦氏が社長に就いている。ぜひ柏谷邦彦氏には、今回の業務停止処分も踏まえ、会長職も撤廃して悪しき習わしを正し、代表取締役社長として健全な企業体質を築くと共に良識ある社員教育に務めていただきたいものだ。


ニチガス 柏谷邦彦社長


敬天ブログ敬天新聞社ホームページ敬天千里眼不正疑惑(評判・噂)告発