すさみ町のメガソーラー問題を 岩田町長再選で闇に葬る村社会

(敬天新聞 令和5年6月号 3面)


元凶の(株)ASK駒井裕社長


脱せぬ村社会

 これまで弊紙が何度も報じてきた旭電業(株)(松岡徹社長=本社・世田谷区)と(株)ASK(駒井裕社長=滋賀県大津市)が進めている和歌山県西牟婁郡すさみ町でのメガソーラー(太陽光発電事業)問題に絡み、地元住民から、久々に投書が届いた。

投書の内容は、統一地方選挙の後半戦となる4月18日、すさみ町で町長選挙が行われ、問題の渦中にいた岩田勉町長が、無投票で4回目の当選を果たしたというもので、「笑われる町」「改善の見込みのない町」と嘆き悲しむものである。

ことの発端はすさみ町の岩田勉町長が「利用価値のない町有地を太陽光発電事業者に売却する」と議会で説明しておきながら、何の実績もない(株)ASK代表の駒井裕に売却したことにある。

その町有地を駒井裕が直ぐさま旭電業子会社(旭メガソーラーすさみ発電)に貸し付け、巨額の利益を得ている事である。その事について、弊紙は何度も疑義を呈し、追及してきたのである。

この問題を弊紙に最初に告発してきたのは、駒井裕をよく知る京都の人権団体「崇仁・協議会」の川村眞吾郎会長であり、川村会長に直接取材をしたところ「駒井裕は元暴力団員であり、利益を暴力団関係者に還流していた」ことや「過去にレイプや殺人未遂を犯している極めて危険な人物である」という証言を得たことから、いわば内部告発に近い信憑性に満ちた話であると判断したから、追及したのである。

弊紙とは全く無関係で面識もない地元の住民団体も、この問題で岩田勉町長に不信感を抱き、質問状を出して疑惑を追及していた。また町議会でも問題視され取り上げられていた。

議員が問題点を質したところ、岩田勉町長は答弁で「全く持って話にならない話」と馬鹿にしてみたり、質問した議員に対し、「こんな質問を議会でするなんて議員としてどうなのか?」などと恫喝じみた発言を繰り返していた。質問に誠実に向き合っているとは思えない答弁である。

昨年の2月には、「新党くにもり」という団体の代表だった本間奈々さんが、すさみ町の役場前等で街頭演説を行って、岩田勉町長を糾弾していた。町有地の売却も然り、設置された太陽光パネルが、余りにも杜撰な施工であり、近年至る所で起きている土砂災害の恐れを危惧したからだ。

その杜撰さは現場の写真を見れば一目瞭然である。太陽光パネルの設置場所というのは、綺麗に同じ方向に向けて並べて設置されているのが普通である。すさみ町の山肌を切り開いて設置された太陽光パネルは、山の斜面にまばらに張り付けているようで、方向が定まっておらず、素人目には全くいい加減な設置に見える。

本間奈々さんは、自治省に20年近くも務めていた(総務官僚)という経歴があり、弊紙とはちょっとレベルも毛色も違う愛国者である。真剣に国のことを考え、世直しを全国展開している人物だ。一昨年10月に行なわれた衆議院選挙では、二階俊博議員と同じ和歌山県第3区から立候補、昨年7月には参議院選挙、続いて11月には党代表を辞任して和歌山知事選に立候補、いづれも健闘したが当選には及ばなかった。

しかし、その訴えは和歌山県にも、すさみ町にも大きな一石を投じたに違いないと信じていたが、すさみ町の有権者たちは、岩田勉町長の再選を、あろうことか無投票で許してしまったのである。



すさみ町で問題と成っているメガソーラー


何度でも問う

 改めて物申すが、すさみ町が150万円で売った町有地が、5000万円で貸借されて、川村会長が証言する悪事の限りを尽くしてきたという駒井裕に、儲けさせているのである。町民には最終業者にしか売らないと説明しておきながら、わざわざ何故、駒井裕の会社を1枚噛ませる必要があったのか?

 

しかも介入した駒井裕自身が、「俺が岩田町長に毒まんじゅうを食わせたから、俺に何も言えない」と、周りに言い触らしていたというのである。

川村会長は駒井裕の下請けでこの事業に携わった社長から、話を聴いたと証言している。岩田勉町長が全く身に覚えのない話なら、直ぐにでも部下に命じて事実を調べたり、反論するべきである。それをしないから誰もが「おかしいな?」と思うのである。

せめて弊紙にでも「事実無根である」という抗議を町長としてするとか、「何でそういう話になっているのか」とか、問い合わせぐらいはするべきであろう。

もうこの記事を何回書いたか、何年書いているのか忘れたが、町長としてあまりに杜撰であり、無責任である。

それでも高齢者が多い地方では、誰も不正追及には立ち上がれないし、対立候補も出て来ないのである。やはり立候補するには、それなりの金がかかるだろうし、歳をとると町を改革してやろうという正義感も湧かなくなるのである。

岩田勉町長も決して若くはないが、もう町長としての実績・貫禄が身についている。こうなると地元で誰も批判できなくなるし、「どう考えても岩田町長は間違っている」と思っても、何も言えなくなるものである。

我々は、すさみ町の利害に全く関係ないからこそ、堂々と不条理を指摘できるのである。こういう問題は「よそ者」しか、声を上げることは出来ないが、よそ者をなかなか受け入れないのが日本の地方の特徴でもある。

このすさみ町の疑惑のメガソーラー毒饅頭問題も、このまま有耶無耶に終わってしまうのかね〜。思い出した時に、時々書いていくしかないね。



すさみ町の岩田勉町長


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